Profile

バージョン 220世紀前半に哲学者、批評家、翻訳者、エッセイストなどとして活躍したヴァルター・ベンヤミンの思想を中心に、主にドイツ語圏の哲学、そして美学を研究しています。言葉を語ること、過去を記憶することなどの可能性を、こうした営み自体を掘り下げながら探究したいと考えています。これまでの研究の成果として、以下に挙げるような著書や共訳書、論文があります。

芸術の趨勢にも関心があり、とくにクラシック音楽の動向には、つねに強い関心を抱いています。音楽を含め、現代における芸術の可能性を、美学をつうじて考えることも課題の一つです。

鹿児島市に生まれ、上智大学文学部哲学科助手などを経て、2002年より広島市立大学国際学部で、専門科目の「共生の哲学」をはじめ、主に哲学に関係する科目の講義を担当しています。2003年からは、ひろしまオペラ・音楽推進委員会の委員として、ひろしまオペラルネッサンスの公演のプログラム・ノートなどを書かせていただいたり、現代音楽公演Hiroshima Happy New Earに関するトーク・セッションの司会などをさせていただいたりしております。2007年からはヒロシマ平和映画祭の実行委員会にも加わって、広島市立大学などでの上映の催しを企画しました。

趣味について述べれば、音楽鑑賞は長年の趣味でもあり、古楽から現代音楽まで聴いています。美術館を訪れるのも趣味の一つで、西洋中世の宗教美術から現代美術まで好んで見ます。趣味としては、もう一つ映画鑑賞も挙げなければなりません。読書は、日々の仕事であると同時に趣味でもありますが、長編小説を落ち着いて読む時間はなかなか取れないでいます。楽器を弾く時間に関しても同様のことが言えます。水族館を訪れるのも趣味の一つです。

『ベンヤミンの言語哲学』書影

■著書

■共著書

  • 秋富克哉、安部浩、森一郎編『続・ハイデガー読本』法政大学出版局、2016年(第24章「ブロッホ、ローゼンツヴァイク、ベンヤミン──反転する時間、革命としての歴史」)。
  • 柿木伸之編『広島の現在と〈抵9784755402562抗としての文化〉──政治、芸術、大衆文化』ひろしま女性学研究所、2011年。
  • 柿木伸之編『ヒロシマ、オキナワ、アメリカ──新たな戦争を越えるために』ひろしま女性学研究所、2010年。
  • 広島市立大学国際学部国際社会研究会編『多文化・共生・グローバル化──普遍化と多様化のはざま』ミネルヴァ書房、2010年(第5章「他者との来たるべき共生へ向けた哲学的試論──歓待と応答からの共生」)。
  • 寄川条路編『インター・カルチャー──異文化の哲学』晃洋書房、2009年(第2章「言語のディアスポラを生きる」)。
  • 野家啓一責任編集『哲学の歴史第10巻──危機の時代の哲学(20世紀I現象学と社会批判)』中央公論新社、2008年(VII「ベンヤミン」)。
  • ドイツ観念論研究会編『思索の道標をもとめて──芸術学・哲学・宗教学の現場から』萌書房、2007年(第3章「応答する力へ──ベンヤミンの言語哲学の射程)。

■翻訳書

■共訳書

  • テオドール・W・アドルノ『自律への教育』原千史、小田智敏、柿木伸之訳、中央公論新社、2011年。
  • クリストフ・メンケ『芸術の至高性──アドルノとデリダによる美的経験』田中均、柿木伸之、胡屋武志、野内聡、安井正寛訳、御茶の水書房、2010年。

■最近の主要論文

  • 「想起からの歴史──ヴァルター・ベンヤミンの歴史哲学」(ドイツ語:Geschichte aus dem Eingedenken: Walter Benjamins Geschichtsphilosophie)、日本哲学会欧文機関誌『哲学』(Tetsugaku: International Journal of the Philosophical Association of Japan)第1号、2017年4月。
  • 「形象における歴史──ベンヤミンの歴史哲学における構成の理論」、形象論研究会編『形象』第2号、2017年3月。
  • 「そこに歴史はない──ベルリンからグラウンド・ゼロとしての広島を思う」、『現代思想──特集〈広島〉の思想』青土社、2016年8月。
  • 「切断からの像──ベンヤミンとクレーにおける破壊と構成」、富士ゼロックス版画コレクション+横浜美術館「複製技術と美術家たち──ピカソからウォーフォルまで」展カタログ、2016年4月。
  • 「 ベンヤミンの形象の理論──仮象批判から記憶の形象へ」、形象論研究会編『形象』第1号、2016年3月。
  • 「アウシュヴィッツとヒロシマ以後の詩の変貌──パウル・ツェランと原民喜の詩を中心に」、原爆文学研究会編『原爆文学研究』第14号、2015年12月。
  • 「谺の詩学試論──ベンヤミンにおける『谺』の形象を手がかりに」、広島大学総合科学研究科人間存在研究領域人間文化研究会編『人間文化研究』第6号、2014年3月。
  • 「メシアニズムなきメシア的なものの系譜──ベンヤミンとデリダの『メシア的なもの』をめぐる思考」、日本現象学会編『現象学年報』第24号、2008年11月。
  • 「出来事から歴史へ──ベンヤミンとハイデガーの歴史への問い」、『理想』第680号、2008年2月。
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